社内に品質管理室を設置し、仕入れ(原料)から出荷
(製品)まで徹底した科学的分析検査が実施される。


■分析綱領一覧
 ・官能検査(外観色・形状・水色・香・味)
 ・水分含有量
 ・色差測定
 ・粒度分析
 ・添加物検査(Na/NH4/K/Mg/Ca)
 ・茶成分検査
 ・菌検査(一般細菌/大腸菌群/耐熱性菌) 
 ・残留農薬検査
  検査依頼先
  国際公認検査機関
  「ヒル・ラボラトリーズジャパン社」




 *添加物検査:イオンクロマトPIA1000
  Na=味付け添加
  NH4=着色添加
  主に上記2点に着目して仕入れ商品の
  チェックを実行


 *粒度分布測定:レーザー解析式粒度分布測定
  SALD200V
  当社規格粒度を平均10〜14μ内としている
  要望に応じた粉体を作成し粒度分布の
  検査を行う


 *茶成分検査:近赤外線茶成分分析計
  ・測定項目:水分/全窒素/遊離アミノ酸
  /テアニン/繊維/タンニン/カフェイン/
  ビタミンC・仕入れ荒茶段階・当社商品
  アイテム・粉砕前原料等を測定しチェック
  を実行


 *菌検査:検査項目(一般細菌数/大腸菌群
  /耐熱性菌/黄色ブドウ球菌/サルモネラ菌
  /カビ酵母)
  規格値:一般細菌数=3000/g(標準寒天平板
  培養法)/大腸菌群=陰性(BGLB培地法)
  耐熱性菌数=300/g(120℃/10分オートク
  レーブ後、標準寒天平板培養法)
  サルモネラ菌=陰性/黄色ブドウ球菌=陰性/
  カビ酵母=陰性
  ・上記項目で一般細菌/大腸菌群/耐熱性菌の
  3項目は毎ロット毎検査を実行


 *色差測定検査:ロット毎に検査を実行
  L.値/a.値/b.値の中でa.値を比較的参考とする




最新鋭の検査機器を揃えても、やはり人間の五感に頼
るのが風味のチェック。荒茶及び製品の全てにおいて、
各ロットごとに熟練のティーテイスターにより、
香・水色・味・形状等の官能検査がおこなわれる。

 

 

 生産日及びロットごとに検体サンプルを採取し
 6ヶ月保管。各種の問い合わせに迅速に対応
 できる体制を整えている。食品素材メーカー
 としての責任を重視する企業姿勢の現れの
 ひとつである。



 市場のニーズに対応した川上管理施策の一環
 として、自社敷地内の試験研究茶園において、
 さまざまなテスト・実験を繰り返し、栽培上の
 ノウハウを茶園農家にフィードバックする。


 ■研究目的:

  *農業資材等の実施テスト
  *研究結果を契約農家へフィードバック
  *優良品種の開発


 ■自園使用品種:

  1)宇治みどり
  2)後光
  3)普賢寺みどり(自社在来選抜種) 
  4)おくみどり
  5)やぶきた
  6)さみどり
  7)在来(実生)


 ●生葉採取方法:

  *手摘み
   人が新芽を確認しながら採取するた
   め古葉や木茎の混入はほとんどなく
   品質の良い茶を製造できるが摘採効
   率がきわめて低い。

  *鋏刈り
   京都は山間地のため乗用型摘採機
   の導入は難しく2人用の可搬型摘採
   機が多く使われている。


 ●茶園被覆方法:

  *棚式遮光方法
   ・一重被覆=気温が15〜16℃。また新
   芽が2枚程度発芽したらかける。主に
   葉緑素の増加作用を抑制し、霜除け
   を目的とする。遮光度は90%位。

   ・二重被覆=摘採期の2週間前位にか
   ける。二重の利点には被覆の間に空
   気の層を作り気温の上昇を防ぐ。
   遮光度は98〜99%。

  *直掛け遮光方法
   棚式遮光方法に比べてコストが低い
   早朝・夕方・涼しい時に遮光しないと
   茶が枯れてしまう。鋏刈り園で多く使
   われている。



『西村幸太郎商店』の製品づくりにおける最大の特長は「茶」
を食品素材と捉えている点です。単なる個人の嗜好品の域を
出て、業務用あるいは食材としてさまざまな食品に使われる茶
は、その用途に適した味覚・形状はもとより、各種の基準をクリ
アできる品質でなければなりません。そのため、クリーンルーム
における自動化ラインにより製造上の衛生管理・品質管理を徹
底するばかりではなく、最新の殺菌機も導入。最終段階で熱
処理をおこなわない食品の素材としても十分対応できる品質
が保証されています。さらに原料茶・製品茶ともに官能検査は
じめ、成分・添加物・残留農薬・細菌など各種の科学的分析・
検査が実施されます。こうした食材としての管理意識は社員
一人一人にも徹底されており。最優先課題である安全性の
維持・確保に万全の体制で取り組む姿勢が、お得意先企業
に安心をお届けするとともに、茶に新しい市場と可能性を育
むポイントであると自負しています。






 



 

 

 



写真文章等の無断転載を禁じます。 すべての著作権は株式会社西村幸太郎商店に帰属します。

Copyright(C) NISHIMURAKOTARO-SHOTEN. All RightsReserved